• くまコン10月会|コロナウイルス感染症と社会/ゲスト:熊本大学 原田学長

くまコン10月会|コロナウイルス感染症と社会/ゲスト:熊本大学 原田学長

10月28日にくまもとニューノーマルプロジェクト第3回目のイベントを開催しました。

講師に、熊本大学の原田学長をお迎えし「コロナウイルス感染症と社会」をテーマにお話し頂きました。

これまでの感染症の撲滅までの事例や歴史をわかりやすくご説明頂き、今後の流れや対策について学びのある会になりました。

 

講師は、熊本大学学長 原田信志氏

1950年生まれ。熊本市出身。
熊本高校卒、熊本大学医学部卒、熊本大学大学院医学研究科(博士課程)修了。マサチューセッツ大学医学部病理学教室医学研究員、ネブラスカ大学医学部病理学教室助手、山口大学助手、京都大学助教授などを経て89 年熊本大学医学部教授に着任。同大学では、アイソトープ総合センター長、エイズ学研究センター長、大学院医学薬学研究部長、同生命科学研究部長、理事・副学長などを歴任。
感染防御を専門とされ、2015 年4 月に熊本大学学長に就任。

 

 

コロナウイルス感染症と社会

 

 

今後の対応として重要なこと

 

来年の夏までは少なくともこの状況が続くのではないかという見解でした。

しばらくはコロナとの共存が続くため、

①経済対策と感染症対策を共存させること

②医療崩壊の防止

の2点を意識して対策を講じることが重要です。

 

 

 

質疑応答

Q:いつくらいまでこの状況は続くのか?

A:少なくとも、来年(2021年)のまでではないか。個人の防衛(マスク・手洗い・3密の回避)が重要。

 

Q:来年秋以降〜は元の生活に戻れるのか?

A:指定感染症の解除の為にはワクチン・薬の開発が必要。それ次第ではないだろうか。

 

Q:飲食店側は、PCR検査をどれくらいの頻度でしたらいいのか?

A:できれば週に1回。それは厳しいと思うので、体調不良者が出たときに休ませるという対策を徹底することが重要。特に若い人に症状が出ないのが問題。

 

 

 

コロナ禍で何ができるか?

 

感染防止対策について

・空気の入れ替えや消毒をこまめにする
・来店時の検温の徹底
・飲食店でのアクリルパーテーションの設置
・定期的な消毒(不特定多数の使用する場所や箇所)
・マスク着用・換気の徹底
・自身の体調把握の徹底を行うべき(周知も含め)
 →原田学長の話で、PCRよりも体温測定という話があったがそこまで体温測定の効果があることを認識していなかった
・個人での感染予防が必要(マスク・検温・3密を避ける)
・飲食店に任せきりでもダメ。個人で予防の意識を高め、実行することが必要
・感染拡大防止対策(備品・設備の設置)をしたいが、店を続けるかどうかで悩んでいる。今現在は設置が必要だと思うのだが。
・検温・健康管理による店員およびお客様への配慮
・ある程度の自粛を維持する(大人数での会合はしないなど)
・コロナウイルスに対して、正しく知り、正しく分析し正しく恐れ、正しく対策し、正しく過ごすことが大事
・入口アルコール容器の消毒をこまめにする
・優先順位の周知(対コロナ対策)
・手に触れる場所の細かな消毒
・コロナに感染しないように免疫を高めるとともに、かかっても動じないように心がける

 

 

飲食店について

・おひとり様メニューや、店の在り方をもう一度見直す
・他の店を見てよく考える
・今一度、食を見直す。テイクアウトに関する考え方や国の補助
・個別での料理の配膳
・お店側からの「宴会をするときのルール」や「夜の店での気をつけかた」の周知と再確認が必要
・お客様にも理解いただき、協力し合いながら「不便さ」をお互いに楽しむ
・飲食店への協力(できる限り利用する)

 

 

感染防止対策実践店について

・熊本市の飲食店にもっと感染拡大防止店舗になってもらい、ステッカーを店頭に貼り熊本県内県外の観光客の方にも安心して楽しめるまちづくりができれば良いと思う。そのために感染拡大実践店のメリットが重要だと思う
・今は市のHP等で見られるようになっているが、一般の人には周知がされていない。HPを見る人が少ないのではないか。その対策として例えば、CMで「実践店を見るには市のHPをみてください」と放送するなどして周知させてはどうか
・県外から来るお客様にもわかりやすいようにアプリを作って熊本駅や空港、桜町バスターミナルに表示できたら良いと思う。そういうメリットがあることで実践店になってもらえるのではないか

 

 

メディア・情報発信について

・COCOA導入
・正しい情報の収集
・情報をとにかく素早くかつ万人にわかりやすく発信する
・伝える側の責任も大きいので、もっと注意を払って欲しい
・国・行政としてはこれ以上拡大しないようにコントロールするのは当然だが、必要以上に不安を煽ることもない気がする。特にメディアを通して感染者が何人だとか。それよりも外国との人の往来に重点を置くべき
・正しく恐れる
 →飲食店・生活者それぞれ感染防止対策はしっかりやるべきだが、メディアに煽られるままに過度に恐れすぎない。正しい知識を持つ

 

 

その他

・テイクアウト利用の推進によるゴミ問題が生まれそう。その際の対策としては、一人一人がマイ容器を持てば良いのでは
・環境汚染が広がらないようなテイクアウト商品がもっと広がるといい
・オンラインでできることはオンラインに移行
・ステイホームなどの言葉よりもより地球環境に見つめ直しより良い生活を目指す
・行政に回復店の事例を集めて欲しい
・企業制限の解放
・域内の消費に努める
・いつ誰がなってもおかしくない世の中だから、人に目を向けすぎないようにする
・マスク手洗い・ソーシャルディスタンスを守ることが大事というのは理解できますし、実践せざるを得ないと思う。だが一方で日本では明らかに弱毒化して広がっており、致死率は1%程度。蓋然性は低いことから、今みんなが抱えている恐怖感を減らしてあげることが大事。

 

 

 

イベントをおえて・感想

個人的に、このように専門家の方からコロナについて伺う機会がこれまでなかったので、とても勉強になりました。

正しく恐れ、対策していくことが重要だと感じました。

どうしても、知らないことについては恐怖心を抱きやすく、私たちの耳に入るのはTVやネットニュースなどの2次情報が多い気がします。そのメディアのバイアスによって、受け取る情報へのイメージが左右されてしまっていることに気づかされました。今後は意識して1次情報を取りに行くことを心がけたいと思います。

これまで感染症がどのような流行〜収束〜撲滅に至ったのかを知ることで、今後のコロナの流れについても想像ができるようになりました。

 

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