• レポート|くまコン10月会・ニューノーマル時代のイートインの在り方を考える

レポート|くまコン10月会・ニューノーマル時代のイートインの在り方を考える

 

くまコン10月会はいつもと違って飲食店で開催。

 

くまコン10月会はWORLD BEER TERMINAL KAEN(ワールドビアターミナルカエン)にて開催。

カエン は、熊本市内繁華街・東区(郊外店)の2店舗を構えています。

今回は当店舗の経営者の鍛島悠作氏をゲストにお迎えして、コロナによって飲食店をとりまく環境はどう変化していったのかをお伺いしました。

 

 

 

コロナ禍で飲食店をとりまく環境はどう変わったのか?

 

 

コロナによって、団体向けのお店として運営していた当店は大打撃を受けたそう。

2月は1000人ものキャンセルが重なり、繁華街に構えるお店は8月の売上が前年の20%ほどまで落ち込んでしまったとのことでした。

ただ、東区(郊外)のお店に関しては売り上げが良いことから、「まちを避けている消費者」がみて取れるとのこと。

 

店舗では感染症対策としてスマホでメニューをとり接客を減らしているが、本当は接客がしたい気持ちもあり、葛藤があるそうです。

 

 

20分間、無言で飲食をしてみよう!

 

コロナ対策としてよく「食事の際には極力しゃべらない」と挙げられます。

それを実際にやってみましょう!ということで、早速実践してみました。

 

最初の10分間は、無言で食事・ジェスチャーのみで。

その後の10分間は、筆談やスマートフォンを使ってのコミュニケーションをOKに。

 

 

乾杯から無言で。うまく息を合わせて乾杯!

 

各テーブルでも無言で乾杯。

 

言葉が発せない分、表情をオーバーにしたり・ジェスチャーを多用して食事を楽しみました。

 

 

 

 

実際にやってみての感想。

 

20分間の体験の時間を通して、感じたことや思ったことをシェアし合いました。

 

 

無言で飲食をしてみて

・無言の辛さを感じた

・会話に集中して食事が手につかない

・目を合わせる機会が増えた

・会話が共有しづらい

・料理に集中してしまう

・すぐにレスポンスする事が出来ない

・素早くの伝達をしたかった

・伝えるのを途中で諦めてしまう

・ジャスチャーが伝わらない

・でもジェスチャーが伝わらないのが面白かった

・新しいゲームが生まれた(ゴリラ人狼など)

・話せないなら、視覚を使ったことをしたらいいのでは(クワイエット・プレイスの上映会など)

・文字が大きく出せるタブレットがあるといいかも

・人に伝えるのに必死で、食事が進まない ・話さないので喉が乾かない

 

 

 

 

コロナ禍の中、何があったどうしたら飲食店の飲食を楽しむ事ができるのか?

I. 利用者側の意見

・目で見て楽しむ食事があるといい

・音楽や自然といったエンターテインメントを取り込む

・大声で話さないような環境づくり(個室など)

・会話がなくても楽しめる環境づくり(TV、Youtube が席で観れるなど)

・会話も食事の一部であって話さないということはあり得ないため、話していても感染リスクが下がるような仕組みがあるといい

・おひとりさま向けのメニューがあるといい

・消毒や検温など、目に見える対策があると安心

・入口と中での感染症対策のズレがある。入り口ではマスク・検温・消毒したのに、飲食を始めてからはシェアスタイルの食事でみんなマスクを外している。そんなズレをなく して欲しい。

・大皿をシェアするスタイルなのに、トングが足りなかったりフォークが足りなかったりするような対応の甘さが見られる。

・換気の良い場所で飲食をするなら外食もあり。それで感染したら仕方がないと諦める

・特別な一緒に食事をするという時間を楽しむ

・あくまでも1人での食事と多数での食事は別物として考えるべき。

・大皿でシェアするという今までのスタイルをなくすべきかも

・アニメなどとのコラボカフェはシェアという文化がない。食事の見た目などにお客さんは価値を感じる。シェアをしない1人ずつの食事という部分に価値を持たせる工夫をして、シェアという文化をなくしては?

・五感をフルに使うのが真の食事だと思う

 

II. 飲食店側の意見

・話さずに食べたらサービスやお土産を提供するといった取り組みをしてもいいかも

・感染予防対策についてより詳しい情報が持てる機会が欲しい

・行政に感染症対策の線引きをもっとしっかりしてほしい。ここまでしたら大丈夫というような取り決めがなく、情報が日々変動しているように感じる。

・コロナ感染者が出た時には給付金を出すなどの対策(コロナが出たら 100 万円!など)

・“コロナになっていい“を後押しする支援が欲しい

・コロナを気にすると、取り組みに積極的な店とできない店の差が拡がるばかり

・実践店になるための対策が大規模すぎて出来ない(要項がわかりにくい)

 

III. 行政側の意見

・市としては実践店になってほしい。

・メリットは、対策費用の支援やお店の後押しを行うこと。

・要項の説明にはアドバイザーを派遣する事ができるため、相談をして欲しい。

 

 

 

 

学生インターンの帯刀さんから感想

 

今月から1月まで事務局に学生インターンとして参画している帯刀さんに、実際イベントに参加してみての感想を聞いてみました。

 

 

今回のイベントに参加いただいた方々の感想として、みんなで一緒に食事をしているのに無言で食べることは、やっぱり辛かったという声が多く見られました。筆談だと食べながらのコミュニケーションを取る事ができないので、食事か会話のどちらかに集中してしまったようです。

感染予防として会話が制限されるのであれば、食事に目で見て楽しむ仕掛けを施したり音楽や自然が感じられるようなエンターテイメント性があったりしたらいいのではないかという意見も出ました。

今まで普通に行っていた、食べながら会話をするという機会がいかに大切で楽しいことだったのかを、再確認する事ができた検証実験になったと思います。

 

 

次回の開催は10月28日、第3回「ニューノーマル時代のイートインを考える」
熊本市新型コロナ感染症対策専門会議原田座長に聞く。コロナ感染対策と飲食の在り方とは?

◆日時:10月28日(水) 14:30~16:30
◆会場:熊本城ホール中会議室B2.3
◆参加費:無料
◆参加方法:会場orオンライン 

 

▼イベントページはこちら

https://www.facebook.com/events/3089275438009631?acontext=%7B%22action_history%22%3A[%7B%22surface%22%3A%22page%22%2C%22mechanism%22%3A%22page_admin_bar%22%2C%22extra_data%22%3A%22%7B%5C%22page_id%5C%22%3A526146704863440%7D%22%7D%2C%7B%22surface%22%3A%22events_admin_tool%22%2C%22mechanism%22%3A%22events_admin_tool%22%2C%22extra_data%22%3A%22[]%22%7D]%2C%22has_source%22%3Atrue%7D

 

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