- くまコン
- 2019-08-26
くまコン8月会(第4回)食品ロスにつてもっと知ってもらいたい(フリフル・水野氏)/心のバリアフリーを広げたい(くまバリ・高橋氏、中川氏)
8月28日(水)にくまコン8月会を開催しました!
雨が降っていましたが、今回は約50名の方にご参加いただきました。
アイスブレイクも慣れてきた方も多いようで、和やかな雰囲気でした♩
今回も高校生の皆さんもご参加してくださいました…!色々な立場の方にご参加頂けて嬉しい限りです☆
フリフル(水野佑亮氏)「食品ロスを削減したい」
農産物の規格外商品を多くの人に食べてもらい、食品ロスを削減していく取り組みを現在実施中。今回は、中心市街地で食品ロスを削減していく取り組みを皆さんと考えたいとご登壇くださいました。
フリフルとは?
「食品ロス=まだ食べられるのに廃棄される食品」の削減を目指す日本最大級の農業系のWEBメディア。
本来なら廃棄されるはずの規格外品を生産者さんから買取り、その商品が消費者に抽選で当選した消費者に届くシステムで運用されています。
規格外の野菜がもったいない!
食品の廃棄が日本だと634万トン。
規格外の商品を流通させることで農家さんの所得向上に繋がります。
最初は半信半疑の農家さんが多く、怪しがられることが多かったそう。現在では全国の農家さんの農作物を買い取っており、現在会員数は2年で4万人。
食品ロスの一番の問題は「家庭での食べ残し」だそうです。
食品ロスについて、もっと多くの人たちに知ってもらうためのアイディアを一緒に考えてもらいたい
出たアイディア
<イベント>
・カレーとしての提供+興味(詰め放題イベント)
・収穫→闇鍋
・廃棄予定の野菜で収穫祭
<食育を含めた提供>
・産地見学エコツーリズム
・加工品にする(ジュース)
・詰め放題
・家庭用レシピ、料理人の声
・給食
・流通先の確保(給食、子ども食堂、フードドライブ)
・子供向け教育(体験、ツアー)
・マップ作成(情報発信)
<PR、情報発信、啓発>
・クラウドファンディングを実施し飲食店のクーポンを発行することでPRユーザーを囲うことができる。
・規格外品だけのお店(お惣菜や加工品にして)
・啓発活動
・誰でも売れる販売所
・規格内と規格外を並べ、需要があるか数値化
・SNSでの発信
・家庭向けレシピの配信
<加工>
・海外をマーケットにフリーズドライ
・加工する(天日干し、発酵など)
・利用法の拡大、加工品(ジュース、ジャム、ケーキ)
・加工業者との連携
見えてきた課題・気づき・総評
今回のイベントでフリフルについて初めて知る方も多くいらっしゃったので、啓蒙活動にも積極的に取り組んでいくことが大事なのではないか。
また、啓蒙活動をする中でも自分ごとにしてもらう取り組みをしていくことが大事。
農業体験やイベントを行うことでより自分ごとにしてもらうことに効果があるのではないか。
情報発信はSNSなどを活用して具体的な数値を出していくとより効果的に周知可能になるのでは。
くまバリ(高橋尚子・中川 氏)「心のバリアフリーを進めたい!」
高橋さんは高校生の頃の交通事故で車椅子ユーザーに。全員が生きやすい社会を目指して熊本バリアフリープロジェクトをスタート。心のバリアフリーを進めていくためにはどうすればよいか皆さんと考えたいとのことでご登壇くださいました。
くまバリの目的は、「バリアフリーが当たり前の社会」にすること。
くまバリの目的は、バリアフリー情報をあらゆる方法で発信し考える・知ってもらう機会をつくることでバリアフリーが浸透し「バリアフリーがあたりませの社会」にすることが目的で活動を行なっています。
また、バリアフリーは大きく二つのバリアが存在すると実感しています。
1)ハード面のバリア
物理的なバリアのこと。
段差・坂道・階段など行動を物質的に妨げる「目に見える障害」のこと。
また他にも制度上のバリアなども存在します。
2)ソフト面のバリア
心のバリアのこと。
健常者とサポートユーザーで心理的なギャップが生じ、様々なバリアが発生します。
健常者は特に「バリアフリー」について普段生活していると意識しないのではないか。
それぞれが「心のバリアフリー」の解を持ってもらうことが大事だと考えました。
心のバリアフリーを進めていくにはどうすればよいか?
出たアイディア
<イベントづくり>
■体験型
・まずは体験(小さい時に1日体験、ホームステイ)
・体験イベント(教育機関など)
・車椅子を体験するイベントの実施(学校行事、買い物ゲームなど)
■企画
熊本城マラソン車椅子部門
・中心市街地パラスポーツイベント、音楽やアート
・サンキューフラワー
・店舗の認定制度
<環境づくり>
・手伝いがしやすい環境づくり
・バリアフリーについて考えるイベントや機会を作る
<意思改革>
・バリアに気づく感度を高める
・サポートユーザーのしたいことを叶えてあげる
・心のバリアフリーを広い視野で(トランスジェンダー教育etc)
・実行力 人に任せず動いてみる
・見える化(声の掛け方がわからない)
<周知方法>
・「サポートできます」や「します」といったバッチやステッカーの配布
・みんなに広まるようにWEBだけでなくSNSを利用
・行きたい店や観光地にバリアフリーの印をつけておく
見えてきた課題・気づき・総評
心のバリアフリーを起こしていくための心の連鎖を起こしていくことがポイントになってくるのではないか。
ここに参加した皆様が実際に実行していくことが大切。
いますぐにできる事としては、ステッカーを貼るなどして、周りの方にもこの活動を伝えていくことが大事なのではないか。
プレゼンターさんに感想を聞いてみました。
フリフル(水野佑亮氏)「食品ロスをなくそう!!」
初めて聞くアイディアも多くありました。
農家さん目線に立って活動をしているのですが、飲食店の話や家庭での話を聞くことが今までなかったので勉強になりました。
飲食店だと形がバラバラなのを嫌がってたりするから、なるべく正規の形の物を仕入れるようにしていると聞いてやはりそこにも課題があると感じ、もっと工夫していけるところだと思いました。今回の意見を持ち帰り、今後の活動に繋げていきたいと思っています。
くまバリ(高橋尚子・中川 氏)「熊本を日本一のバリアフリー大国に!全員が生きやすい社会を!」
バリアフリーについて皆さんに考えてもらういいきっかけになりました。
普段みんながバリアフリーについて考えていることも知れてよかったです。
改めて、イベントを通していろんな人に活動を知ってもらうのは大事だと思いました。
具体的に、サンキューフラワー(お手伝いをしてくださった方へお花をプレゼントする取り組み)は広まっていくと声を掛けるきっかけになるのでいいなと思いました。
今日挙げてもらった意見は個人単位での実現は難しいかもしれないけれど、たくさんの人の力を借りながら実現していけそうだと感じ、啓蒙活動は積極的に行なって行きたいと思っています。
心のバリアフリーからハード面のバリアフリーはまた違った課題で、街全体や行政への働きかけが大切になってくるので、ハード面のバリアフリーも良くしていけるように協力者を増やして行きたいです。
次回のくまコンは…!
・「(仮)全ての人に優しいクリスマス村をつくりたい!」
クリスマスマーケット熊本実行委員会:荒木真吾氏
・「(仮)まちの動きを知るならまずココをつくりたい!」
くまもと・まち魅力向上協議会:布田善久氏
荒木さんと布田さんのお二人です!
図らずも、中心市街地ど真ん中で活動するお二人がプレゼンターを努められます!
昨年はじまったクリスマスマーケットも、更に進化を見据えているようです。単なるイベントではなく。街の文化をつくるような存在になりそう!!
これを機に、中心市街地や商店街活性化、イベントなどによる地域づくり、クリスマスマーケット自体に関わりたい!興味がある!という方、ぜひぜひお越しください♪
申し込みについては、下記のイベントページ詳細よりご参照ください。