• 古庄 伸吾

くまチャレビト

PREO DESIGN

古庄 伸吾

Profile

ブランディングの構築を専門で行うPREO DESIGN代表。 21歳で友人とカフェを開業し5年間経営。閉店後いくつかの飲食店で働きつつ独学でデザインも始める。その後農業に従事するが身体を壊したことを機に、デザインの仕事に絞り起業。 現在は、ブランドイメージやコンセプトを設計しデザインに落とし込んでいくブランディング事業、コロナ禍で苦境にある飲食店を支援する「みらいの食券」のサービスを提供。

みらいの食券について

みらいの食券はスマホで飲食店の回数券を購入し、使用できるサービスです。
購入した回数券はマイページで管理され、有効期限内(購入から1年間)であればいつでも利用可能。お店独自の「お礼の気持ち」もついてきます。

新型コロナウイルスが猛威を奮った、2020年4月にサービスをリリース。現在では全国で約200店舗の飲食店が登録。

また、同年5月には長崎県と連携し、長崎県内飲食店の食券購入者へ、もれなく総額1億円相当の県産品をプレゼントする「県内飲食店応援キャンペーン(仮称)」を実施。地方自治体と連携しサービスを提供するなど活動の幅を広げています。

 

(公式サイト/https://lp.mirai-ticket.jp/

 

 

interview

 

「みらいの食券」誕生のルーツは、経営していたカフェの閉店パーティーではじめて気づいた、多くの常連さんの存在。

 

みらいの食券のサービスは、実はコロナとは関係なく以前からイメージしていたそうです。

21才の頃から友人とカフェの経営をしていた古庄氏、5年目に差し掛かったところで経営難により、カフェの閉店を決意。
その閉店パーティーには、想像もしていなかった程の多くの「常連さん」の姿が。

どうしても目の前の新規集客に必死になってしまい、自分のお店の「常連さん」の存在に気づくことができなかったそうです。

”目の前のファンを大事に出来ないで何が集客だと。
こんなに多くのファンに支えられていたことにも気づかず何が経営だと。
当時は売上を上げなければと周りが全く見えておらず、ファンに喜んでもらうよりも集客ばかり考えていましたが、そもそもそれが間違いでした。”

(””部分の引用:あの日ぼくはカフェを潰した〜「みらいの食券」に込めた想い|note
https://note.com/preodesign/n/ne8725bedac3e )

 

 

 

「みらいの食券」開発において大切にした価値観は、ファン(常連さん)とのコミュニケーション。

 

コロナ禍の飲食店支援として先払いのシステムを導入したサービスですが、本来は飲食店さんが常連さん(ファン)を作るためのサービスとして活用してもらいたいと語る古庄さん。

一般的に飲食店の常連化率は2年経つと0.2%と言われています。
多くの飲食店は、新規集客ばかりを行い常連さんの定着が後回しになっているのが実情。

みらいの食券を活用することで、再来店の約束をすること、回数券を持っているという意識があるので来店スパンが短くなり常連化しやすくなるという側面があります。

 

 

 

みらいの食券がお店とお客様のコミュニケーションツールに。

飲食店からみらいの食券についてSNSで発信し、ファンとのコミュニケーションのきっかけになったり、売上が上がった店舗などもあったそう。

「売上が厳しいので助けてください」「お店に食事に来てください」とお店側からの積極的な発信ができないご時世。「みらいの食券を利用してください!」とコミュニケーションツールとして活用されることもありました。

 

 

 

これからは、コロナ支援からファンを増やすコンテンツへ

 

コロナがどう影響していくのかわからない中で、コロナの支援をずっと続けていくことは難しいと感じている古庄さん。

これからの飲食店は、先払いのサービス・テイクアウト・デリバリーなどの選択肢が増えていくなかで、それらを有効活用していくことが重要。

みらいの食券は、コロナ支援からファンを獲得していくコンテンツになるように、これから工夫していきたいと思っているそうです。

(2020/09/09 写真・編集 佐々木悠)

 

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