• 小林 正樹

くまチャレビト

Factelier and coffee

小林 正樹

Profile

アパレルブランドのFactelier(ファクトリエ)の創業メンバーであり、現在はファクトリエ熊本本店/ファクトリエ&コーヒーの店長を務める。PR会社を2社経て、ファクトリエのコンテンツチームリーダーとしてメルマガやイベント・プレスリリース等のノウハウを生かし活躍。ファクトリエ熊本本店/ファクトリエ&コーヒーでは「洋服を好きな人が語らう場所をつくりたい」という想いでイベントやコミュニティづくりに挑戦中。

くまチャレビトインタビュー/2020年8月

 

—小林さんのこれまでの経歴とプロフィール

出身は生まれも育ちも大阪。大学卒業後、東京で2年間PRについて学び、PR会社に就職しプランナーや営業として働く。

PR会社時代にファクトリエの代表山田社長と出会い、意気投合。ファクトリエの理念に共感し、当初はボランティアスタッフとして2年半ほど活動。その後、ファクトリエの社員第一号として入社。

コンテンツチームリーダーとして、自社サイト内のライティングやメルマガの配信、イベントの設計・運営、ファクトリエの取り組みや服の大切さを伝える講演活動を行う。

2019年からファクトリエ熊本本店に店長として務め、店内に立ち上げたカフェ「ファクトリエ&コーヒー」でバリスタも行っている。

 

 

—ファクトリエの理念「クオリティの高いものをお客様に適正価格で提供し、工場にも適正な利益を」「日本から世界に誇れるアパレルブランドをつくる」に共感して参加。

2年半のボランティア期間。

当時山田社長の「自分がおじいちゃんになって孫ができた時に、世界に通用するあのブランドを作ったんだよ。って言いたくない?」「世界に通用するアパレルブランドに作り上げるには100年かかる、でも100年かかってもブランドを作りたいと思っているんだ」という言葉に胸を打たれ、ファクトリエに関わり始めたのがきっかけ。

当時はPR会社で働いていて、目の前のキャンペーンやプロモーションに追われ、そこで成果を出すことに必死だった小林さん。100年後を見て働くというよりは、目の前のことに追われていたので山田社長の言葉、「100年後」を一緒に追いかけてみたいと思ったそうです。

 

 

—熊本店では、ものづくりが好きな人が語り合える場所を作りたい。ファクトリエの世界観を深める場所にしたいと思っています。

小林さんは東京から2019年の秋に熊本本店の店長として熊本に移住。

 

ファクトリエはネット通販ブランド。実店舗にはネットで販売されているアイテムの試着ができ、購入は備え付けのパソコンや自宅から注文し、新品が家に届くという流れ。店舗のパソコンやタブレットから注文すると送料が無料になることもあり、多くの方々が試着に訪れるそう。

 

店内併設のカフェは、ものづくりが好きな人がゆっくり語り合える場所を作りたい、ファクトリエの世界観を深める場所・コミュニティを作りたいという想いではじまったとのこと。

 

「いいものを長く使う」「日本のものづくりを応援したい」という想いを持ったお客様が実際に訪れ、リアルで語れる場所・体験できる場を作ることでお客さんの熱量が上がることを感じているそうです。

 

 

—熊本の魅力は「いい意味でまちがギュッとしていること」「人と人が近いこと」「まちを盛り上げようと取り組む人が多いこと」。

実際に熊本に来てみて感じたことは、全てを把握できる訳ではないけれどそれに等しくまちの中を把握できること。

コンパクトにいろんな物がつまっていることが魅力。

熊本の商店街を盛り上げようという人たちが多いなと思っています。

 

 

—最近印象的だったのは、子どもたちに講演に行った際に「洋服を長く大事に使うことの大切さ」が伝わったこと。それが嬉しかった。

実はアパレル産業はエネルギー産業に次いで環境破壊をしていると言われている産業。

未使用で洋服を大量に廃棄したり、数回しか着ていないのに捨ててしまう、というのも世界的に問題視されていることです。

そこで、「自分の洋服について考えるきっかけを作ろう」そんな想いでファクトリエが始めた取り組みが「コットンプロジェクト」。

自宅でコットンを育てて、それが衣服になるという“体験型”のプロジェクトです。

座学で学ぶのではなく、コットンを楽しみながら育てていくうちに、「自分の洋服の作り手や背景を考えるきっかけ」を作りたかったそうです。 このプロジェクトはとても成功していて、いまコットンを家で栽培している日本全国の方々がインスタグラムで様子を投稿しています。

 

そして最近印象的だったのが、このプロジェクトについて小学生に話しをした時。騒いでいた子どもたちが急に静かになり、とても真剣に話を聞き理解してくれたことがとても嬉しかったそうです。

 

 

—課題はものづくりに関心のある人がもっともっと集まる場所にすること

熊本ではファクトリエのことをまだまだ知らない人が多くいる。

熊本にも日本を代表するものづくりを頑張っている人・工場があることをもっと知って欲しいと思っています。

 

また、熊本の経営者をはじめ、イノベーティブに取り組む方々がここに集まるような場づくり、機会を作っていきたい。

 

 

▷関連リンク

・COTTON PROJECT〜育てたコットンが服になる!〜

https://factelier.com/content/cotton_project/

 

(2020年8月12日 取材・文章編集/佐々木悠)

 

 

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https://factelier.com/

 

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